プログラミング

【小学生】プログラミング教育で親がやってはいけない失敗例4選!親や先生が気を付けるべきポイントも紹介!

小学生にプログラミング教育をしたいけど、わからなくて不安...」

「子供への教え方で、やってはいけないことってあるの?

そんな心配をしている保護者の方や、指導者の方は少なくないでしょう。

この記事では、小学生がプログラミングに取り組む際に親や先生がやってはいけない失敗例4つと、気をつけるべきポイント4つを紹介します。

これからお子さんがプログラミングに挑戦していくにあたって、保護者や指導者の方にとって必読の内容です。ぜひ最後までご覧ください。

結論:プログラミング教育でやってはいけないこと&意識すべきポイント

お子さんのプログラミング教育において、親や指導者がやってはいけないことは以下の4つです。

やってはいけないこと

  • 子どもに「やらされ感」を与える
  • 答えを与えすぎる
  • うまくいかない状態を放置する
  • 不十分な学習環境でやらせる

これらは、お子さんの学習効率を下げ、やる気を失わせる原因になります。

逆に、プログラミング教育の効率を上げるためにやるべきことは以下の通りです。

親や指導者が意識すべきポイント

  • 子供の「やりたい」を引き出す工夫をする
  • 答えは教えずに、時間とヒントを与える
  • できた体験をたくさん与える
  • パソコンや学習環境はこだわる

その理由をこの後詳しく説明します。

現代のプログラミング教育について

プログラミング教育の重要性が注目されている

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されるなど、現代ではIT化に対応できる人材育成が重視されています。

プログラミング教育は、将来の職業選択の幅を広げるだけでなく、日常生活でも必要なITリテラシーを育てる意味でも重要な学びです。

論理的思考力を育てる教育

プログラミング教育の本質は、「プログラミング的思考」を育てることにあります。
プログラミング思考は「どうすれば目的を達成できるか」を逆算し、必要な手順を論理的に組み立てる力です。

プログラミング的思考は、IT分野に限らず、学習・生活・仕事のすべてにおいて重要なスキルです。

プログラミング教育で親がやってはいけないこと4選

小学生のプログラミング教育が重要なのは前述したとおりですが、プログラミング教育をする上で、親や先生がやってしまいがちな失敗例を紹介します。

子供に「やらされ感」を与えてしまう

親や先生に「やらされている」と感じると、子供は途端にモチベーションを失います
いくら、プログラミングが今後必要な力だったとしても、「やりなさい」という親の声だけでは、お子さんのモチベーションを維持するのは難しいです

最悪なのは、「やらされ感」が強くなりプログラミング自体を嫌いになってしまうことです。
プログラミングは、ITスキル以外にも「論理的思考」など重要な力を育成します。
プログラミングから気持ちが離れれば離れるほど、他の教科にも影響を与えてしまうことも考えられます。

答えを与えすぎる

先生がすぐに答えを与えすぎると、子供たちの試行錯誤の時間を奪ってしまいます

プログラミングの本質は、「トライ&エラー」です。つまり、問題に対して「どうやったらできるのか」「これがダメだったなら、次はこうしよう」という営みを繰り返すことで正解に近づいていくのが重要なのです。

答えを与えすぎることは、保護者や指導者がやってしまいがちの行為です。それは、指導者である先生や親世代が、絶対的な「答え」を教える従来の教育に慣れているのも原因でしょう。

保護者や指導者は、プログラミングの学習過程では、「答えを与える」ことがプログラミング力を上げることにはならないこと理解するべきでしょう。

筆者
筆者

学校の「一斉授業」では、「トライ&エラー」をする時間を全員に与えるのが難しいのも特徴だね!

「うまくいかない」状態を放置する

プログラミングでは、お子さんがうまくいかない場面に直面したとき、それを放置してしまうと、よくない結果につながることがあります。

前述の「答えを与えすぎる」のとは対照的に、「答えを与えすぎないこと」と「困っている子どもを放置すること」はまったく別物です。
子どもが自分の力で試行錯誤するのは大切ですが、何度も失敗が続くと、どんなに興味があっても飽きたり、意欲を失ってしまいます。

プログラミングは、作品を完成させるまでの過程が長く、「できた!」という達成感を得るまでに時間がかかるという特性があります。

長く達成感を得られない状態が続くと、学習への意欲や集中力が落ち、結果的に学習効率も下がってしまう可能性があるのです。

不十分な学習環境でやらせる

親御さんがパソコンやITに詳しくない場合、不十分な学習環境のままお子さんにプログラミングをやらせてしまいがちです。

不適切な学習環境では、お子さんのプログラミングの学習効率は悪くなります。

特にやってしまいがちな不適切な学習環境は以下のとおりです。

  • 中古品や古い性能のパソコンでやらせてしまう
  • ゲームばかりやらせてしまう
  • 周囲のサポートがないままやらせてしまう

性能の低いパソコンは学習効率が悪い

プログラミングにとってパソコンは重要な学習道具です。

プログラミングには、ある程度のパソコンのスペック(性能)が必要になります。

  • 数年前に購入した親の古いパソコン
  • リサイクルショップで買った激安パソコン

このような性能の低いパソコンではプログラミングを継続して学習していくのは難しいです。

子供にプログラミングをお試しでやらせるときなど、一時的に性能の低いパソコンを提供することはあります。
しかし、子どもがある程度プログラミングを学習するようになったなら、最低限の性能のパソコンは必須です。

性能の低いパソコンでプログラミングを続けてしまうと、せっかくのプログラミング学習の時間も非常に効率の悪いものになってしまいます。

プログラミングはゲームの誘惑が多い

無料のプログラミングサイトによくあるのが、ゲームやイラストなどのコンテンツです。プログラミングを初めてやるお子さんのために、学習に親しみやすくしている効果もあります。しかし、そのためプログラミング学習の目的でパソコンを開いたのにもかかわらず、ゲームばかりやってしまうということが起きてしまいます。

筆者
筆者

筆者の長男も、プログラミングをやっていると思ったら、ただずっとゲームをしていただけ、ということがありました。

もちろんゲームで遊ぶことが全て悪いわけではありません。ゲームをすることで、「プログラミングでゲームを作りたい」という気持ちが育ってくる側面もあります。
しかし、あまりにゲームばかりになってしまうと、親が本当にやらせたいことだったかどうか、考える必要があるでしょう。

周囲のサポートがないと心が折れやすい

プログラミングの学習は、大人でも挫折しやすいと言われています。子どもにとっても同じで、つまずきやすいポイントがたくさんあります。

特に学び始めの頃は、「パソコンの操作がわからない」「なぜうまくいかないのかがわからない」といった状態になりがちです。
そうした状況が長く続くと、子どもはプログラミングへの興味を失ってしまう可能性があります。

実際、子どもが最初に直面するトラブルの多くは、大人から見れば簡単に解決できることがほとんどです。
それにもかかわらず、サポートが得られなかったために興味を失ってしまうとしたら、それは非常にもったいないことです。

プログラミング教育をする際に親が意識すべきこと4点

子供の「やりたい」を引き出す工夫をする

プログラミング教育では、お子さんが「やりたい」と思うことが何より大切です。
「プログラミングスキルは将来の役に立つ」とか「論理的思考を身につけさせたい」など親がプログラミングを学んでほしい理由はさまざまあると思います。しかし、親の気持ちを押し付けてしまいすぎると子どもは「やらされ感」を感じてしまいます。

お子さんがプログラミングに熱中するとしたら、一番の理由はきっと「楽しい」「やりたい」という気持ちでしょう。

お子さんが一番プログラミングを楽しんでいるときはどんな時か?お子さんと向き合い、お子さんの情熱のスイッチがどこにあるのかを見極めましょう。

始めは親が望むようにプログラミングの学習をしてくれなかったとしても、お子さんの「やりたい」部分を尊重しながら、お子さんに声掛けをし、効果的にプログラミング学習が進められたら理想です。

筆者
筆者

我が家の長男は、ゲームを好きなように改造しているときが一番熱中しているポイントでしたので、改造の仕方を親がサポートしてあげました!

答えは教えずに、時間とヒントを与える

プログラミングにおいて親や先生の役割は、答えを教えることではありません。
子供が「どうすれば自分で答えを見つけられるか」を促すような環境作りやコミュニケーションをすることです。

子どもが自ら何度も試行錯誤し、たくさんのの成功と失敗を経験できる機会を提供することが、プログラミングの指導者の使命です。

ご家庭でプログラミングを学ぶ場合は、お子さんにたくさん時間を与え、お子さんが自分の力で答えに辿り着けるようなヒントを出していくのが良いでしょう。

筆者
筆者

ゆっくりでいいよ」「いろいろ試してみてね」などの声かけをしていきましょう。

「できた」体験をたくさん積み重ねる

プログラミングは「トライ&エラー」の繰り返しです。しかし、プログラミングを学んだばかりのお子さんにとっては「成功しない」期間が長く続くのは苦痛です。

継続するのに重要なのは、小さな「できた」という経験を繰り返し積み重ねることです。

独学「できた」経験を得るには、やみくもにプログラミングをさせていては難しいです。
もし、独学でプログラミングを体験させたいのであればm最初は子ども用プログラミングの本がおすすめです。
子ども用にステップが示されており、順を追って取り組むことができるからです。

↑筆者の長男が初めてScratchで作品を作った時の書籍

パソコンや学習環境はこだわる

プログラミング教育は、しっかりとした「教育」の一つです。
厳しく指導する必要は全くありませんが、最低限の学習環境は整えてあげましょう。

具体的には、以下の3つです

  • 最低限のスペックを備えたパソコン
  • 集中して取り組める学習場所
  • 困った時に保護者や先生に相談できる環境

学習塾と違い、子供のプログラミングは「趣味や遊び」と思われている一面があります。
お子さんが自身が「プログラミングは遊び」と思っている分にはかまいません。しかし、保護者はしっかりプログラミングは「教育の一環」であることを理解し、学習環境を整えてあげましょう。

関連記事:【小学生向け】プログラミングにおすすめのパソコンの選び方 iPadでもできる?

プログラミングスクールも検討する

子どもの『やりたい』を引き出すのって難しい
子どもをサポートする余裕がない
パソコンや教材、どうやって選べばいいかわからない

ここまで読んでみて、このような悩みを持っている保護者も多いと思います。
お子さんのプログラミングの方針に悩むようであれば、一度子ども用のプログラミングスクールを体験してみるのをおすすめします。

プログラミングスクールのメリット

  • プロの講師が対応してくれる
  • 子どものやる気を引き出す、教材やカリキュラムが用意されている
  • パソコンの貸し出しなど、環境が整っている


親がサポートするのは難しいけど、子どもにプログラミングをさせてみたい」という親御さんは、一度スクールを体験してみましょう。ほぼ全てのスクールは無料体験ができます。一度体験して、スクールの良さを感じた上で、選択肢の一つとして考えてみてください。

まとめ

プログラミング教育は、周囲の声かけや環境によって学習効率が大きく変わります

お子さんにプログラミング教育を行う場合は、声かけの仕方や環境づくりにしっかり配慮し、お子さんの成長をじっくり見守っていきましょう。

  • この記事を書いた人
れい@このブログの筆者

れい@おうちでプログラミング

小学生の長男と未就学の男子2児のママ。 小学生の長男がプログラミングに興味をもったことをきっかけに、自身も一緒にプログラミングを学習。 「おうちで楽しくプログラミング」を目標に日々発信。 元小学校教諭。教えること・考えることが大好き。

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