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初めまして。筆者の「れい」と言います。
このページでは、「こどものプログラミングの始め方」をどこよりもわかりやすく、丁寧に、初心者でも問題ないように解説しています。
元々、私もパソコンは苦手でしたが、小学生の息子がプログラミングに興味を持つと同時にはじめ、一緒にプログラミングに取り組んでいます。
この記事では、自身も小学生の息子にプログラミングを教え、学んできた筆者が、小学生がプログラミングを学習していくうえでおすすめの手順・学習方法をお伝えしていきます。
これからプログラミングを学んでいきたい親子にぜひ役立ててもらえれば嬉しいです。
目次
STEP0:「小学生のプログラミング」ってどんなことをするの?

プログラミングとはコンピュータに命令すること
プログラミングとは、コンピュータに命令を出すことです。
世の中にはコンピュータが組み込まれているものがたくさんあります。
たとえば、テレビ、パソコン、スマホ、ロボット掃除機など、身近な家電や機械のほとんどにコンピュータが入っています。
「スタートボタンが押されたら移動する」といった簡単な命令の繰り返しで、電子機器は動いています。これは、コンピュータにプログラミングという方法を使って命令しているのです。
小学生用のプログラミング言語はわかりやすい・操作しやすい
大人が使うプログラミング言語は、英語のような単語や記号がたくさん並んでいます。
例えば、次のようなコードを書かれたとします。
function onStart() {
move(10);
rotate(10);
wait(1);
}
function move(steps) {
console.log();
}
これを見ると、「できる気がしない…」と思う人も多いでしょう。
では、こちらはどうでしょうか。

子供用のプログラミング言語では、このように画面上で日本語や絵のついたブロックをマウスでつなげていくだけで、プログラムが作れるのです。
これなら「自分にもできそう!」と思えますよね。
このように子供用プログラミング言語では、日本語の言葉でなるべくわかりやすくできるように作られています。
初めてパソコンを触るお子さんでもプログラミングをすること自体は難しいことではありません。
子供のプログラミング教育は「考え方」を学ぶ
時々テレビで、コードを高速で書いている天才小学生が紹介されることがあります。
でも、ああいった特別なスキルは気にする必要はありません。
ほとんどの子どもは、そこまでのレベルを目指す必要はないのです。
小学生のプログラミングで大事なのは、「論理的に物事を考える力」や「問題を解決する力」を身につけること。
プログラミングの授業では、たとえばこんなことを学びます。
- 物事を順番に整理して指示を出す
- うまく動かなかったときに原因を見つけて修正する
- より効率的な方法を考える
こうした力は、算数や理科、国語などの教科にはもちろん、社会人になってからも役立ちます。
STEP1:インターネットとパソコンorタブレットを用意しよう

パソコンかタブレットを用意する
プログラミングはコンピュータが必要です。当然、プログラミングをするためにはコンピュータとなるものが必要です。
最初は、保護者が持っているパソコンやタブレットを共有するので十分です。
スマホでもできるものもありますが、画面が小さく操作しづらいので、原則、パソコンorタブレットがあるといいでしょう。
もし、本格的にプログラミングを学んでいきたいと思っているならば、子供専用のパソコンを用意してあげることをおすすめします。自分の好きな時に集中できたり、プログラミングで作った作品を保存できたりするからです。
関連記事:【小学生向け】プログラミングにおすすめのパソコンの選び方 iPadでもできる?
インターネット環境を用意する
タブレットかパソコンを用意したら、インターネット環境に接続してあげましょう。
この後のステップで出てくる、無料のプログラミングツールはインターネットがないと接続できません。
自宅にWi-fiがある方はそれでOKです。自宅にWi-fiがない方は、とりあえず、スマホのテザリングでも問題ありません。

子供用プログラミングツールを使うだけなら、インターネットにつながりさえすれば、速度は問題ありません。
STEP2:無料のプログラミング教材を選ぼう

無料でできるプログラミングツール5選
「習うより慣れろ」で、まずは触ってみましょう。子供用のプログラミングができるツールがいくつか無料で公開されています。お子さんの年齢や理解度によっていくつか変えてみると良いでしょう。
タイトル・ロゴ | むずかしさ | おすすめ年齢 | 備考 |
![]() Scratch(スクラッチ) | (1.5 / 5.0) やや簡単 | 小学3年生〜 (小2以下だと難しい子も) | 世界で一番使われている ビジュアル言語。 |
![]() Scratch Jr.(スクラッチジュニア) | (1.0 / 5.0) 簡単 | 年長〜小学生2年 | 言葉が使われておらず、イメージでわかりやすく簡単。 複雑なことはできない。 |
![]() Viscuit(ビスケット) | (1.0 / 5.0) 簡単 | 年長〜小学2年生 | 自分の描いたオリジナルの絵を動かせる。 文字を使わないプログラミング。 |
![]() Hour of Code | (2.5 / 5.0) ちょっとだけ難しい | 小学1年生〜 | 海外の「1時間で1作品」を書くためのプロジェクト。 チュートリアルが英語で日本語字幕なので注意。 |
![]() Swift Playgrounds | (4.5 / 5.0) 英語の言語 初心者には厳しい | 小学5年生〜 | iPhoneアプリを作っているSwiftというプログラミング言語。 iPadかMacで使用可能。 |
関連記事:【2025年最新】小学生向け無料プログラミング教材7選!始めやすさとスキルアップの将来性とともに解説
まずは、お子さんが遊べそうなプログラミングツールを選んであげましょう。プログラミングツールは、「コンピュータに命令する」点で普通のゲームと比べると操作方法が独特です。お子さんが楽しくできそうなものを選びましょう。
小学生におすすめのプログラミングツールはScratch(スクラッチ)

小学生が初めてプログラミングを触るなら、Scratch(スクラッチ)が断然おすすめです!
Scratch(スクラッチ)は、「わかりやすさ」「操作のしやすさ」「自由度」がハイレベルな子供用プログラミング言語です。
世界で最も使われている子供用プログラミング言語と言われていて、多くのプログラミングスクールでも題材として使われています。

無料でできるツールの中では最も効率の良い学習ツールです!
Scratchを覚えていけば、今後のプログラミングの学習は非常に効率よく進んでいきます。


とりあえず「Scratch」をやってみて、操作ができそうならScratchで学んでいきましょう!
関連記事:小学生におすすめのプログラミングツールScratchってなに?Scratchの始め方・メリットを徹底解説!
STEP3:作品を作ってみよう

無料ツールに慣れたら、まずはとても簡単な命令をして作品を作ってみましょう。
「作品」といっても、難しいことを行うという意味ではありません。
↓例えばこんな感じです


重要なことは、「命令すれば動く」という体験をすることです。
小さな成功体験を積むことで、次のステップへの意欲が生まれます。無料プログラミングツールを選んだら、いよいよプログラミングをしてみましょう。
STEP4:たくさん作ってみよう

プログラミング力はアウトプットで鍛えられる
プログラミングの力は「たくさん作品を作る」というアウトプットで鍛えられます。最低限の操作方法を身につけた後は、どんどん作品を作るということに集中していく方が最も効率よくプログラミング力を身につけることができます。
既存のプログラムを真似してみよう
プログラミングは、自分でいたずらに操作していても、スキルは身についていきません。スキルを身につけるためには、すでに完成しているプログラムの真似をしていくことが近道です。
Scratchは、YoutubeやWebで検索するだけで、たくさんの練習用の素材が出てきます。
↓↓無料スクラッチ教材(PDF)↓↓
外部サイト:すたぺんドリル「スクラッチ教材無料」
これらの教材を真似しながら、なるべくプログラミングに触れる回数を増やしていきましょう。

真似をしているうち、自然とプログラミングの「型」が身についていきますよ!
プログラミングの書籍も効率良し
プログラミングの型を覚えていくのに、書籍も有効です。
動画による教材では、お子さんがパソコンの操作をしているうちに、動画の説明を聞き逃すことがあり、効率的ではないことがあります。
一方、書籍は自分のペースで学習することができます。
また、本という実物がご自宅にあることで、お子さんが本を手に取りやすくなります。お子さんがパソコンを使っていない時でも本を読むことができ、学習効率もどんどん良くなる傾向があります。
↓おすすめの書籍

私の息子も最初はScratchの本をみながら作品をどんどん作っていっていました!
他者が作った作品を触ってみる
無料プログラミングツールでは、他の人がプログラミングした作品が公開されていることがあります。「自分と同じプログラミングツールで、こんなこともできるんだ」ということがわかるだけで、お子さんの創造性が高められていきます。
Scratchでは、公開されている他人の作品を「リミックス」と言って、自由に改造することができます。
この機能を使って、動きを変えたりキャラクターを追加したりすることで、自然と発想力や応用力が磨かれます。
関連記事:小学生におすすめのプログラミングツールScratchってなに?Scratchの始め方・メリットを徹底解説!
STEP番外編:プロの指導を受けよう

STEP4まで問題なく進めそうなお子さんは、この番外編は読み飛ばしても結構です。
STEP4まで読んだ上で、親御さんが「親が教えられなさそう」「うちの子は一人で進められなさそう」そんな印象を受けたなら、プログラミング教室の利用を検討しましょう。
プログラミング教室のメリット
プログラミング教室に通うことには、多くのメリットがあります。
実は、プログラミングのスキルを効率的に学習する方法は、「プログラミングができる人と一緒にやる」ことです。その意味でも、プログラミング教室は、効率的にプログラミング学習をできる方法になります。
パソコンが苦手な人にとっては、パソコンが用意されていたり、わからないときにいつでも聞けたりと、学習環境が整っていることも魅力です。
定期的にレッスンがあることや、一緒にプログラミングをする仲間がいることなど、プログラミングのモチベーションを維持しやすいことも大きなメリットです。

私の息子も定期的にプログラミング教室の講義を受けることでモチベーションを保てています!
関連記事:プログラミング教育って小学生に必要?プログラミングスクールのメリットを徹底解説
プログラミング教室の選び方
現在、子供用のプログラミング教室は、種類や料金体系が様々です。
多くの中から選ぶためには、最低限見るべきポイントがあります。
プログラミングスクールは非常にたくさんの種類があります。焦らずに
関連記事:小学生用プログラミングスクールの選び方!教室の種類とおすすめのチェックポイントを徹底解説!
プログラミングは論理的思考力・問題解決能力を育む

プログラミングは、論理的思考力や問題解決能力を育む上で非常に有効な手段です。
- やりたいことを決める
- どうすればよいか順番に考える
- 改善の方法を考える
このような力が自然とつき、プログラミングのスキルそのものよりも重要な「生きる力」となります。
関連記事:小学生にプログラミングは必要?親が知っておきたいプログラミングを教えるメリット
まとめ
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
小学生でも、今は簡単にプログラミングを始めることができる時代です。お子さんがプログラミングスキルを伸ばし、未来につながる力をつけていくことを願っています。