
「プロ検って受けても「意味ない」の?」
「小学生のうちから、プロ検を受ける必要はある?」
「親は教えられないんだけど・・・どう取り組めばいいの?」
プログラミング検定について、調べていると、「意味ない」「役に立たない」といった声を見かけて、不安になりますよね。
筆者は、小学2年生の息子を持つママです。
現在、息子は半年近くプログラミングを学習しており、先日「プログラミング能力検定(プロ検)」を受検しました。
この記事では、実際に息子がプロ検を受けた経験も踏まえながら、プログラミング検定が「意味ない」と言われる理由と、プログラミング検定のメリット・デメリットを保護者目線でわかりやすく解説します。
この記事では、「うちの子は受けた方がいい?」「どうやって勉強するの?」と悩んでいる方が納得できる内容になっています。
ぜひ最後までお読みください。
目次
結論
プログラミング検定は、小学生にとって必須の資格ではありません。
「大学受験や就職で有利にならない」「実際のプログラミングとは異なる」などの理由から、「意味ない」と言われてしまう資格の一つです。
しかしプログラミング検定は、多くのメリットがあることを理解すれば子どもの成長の助けになる資格です。
プログラミング検定をプログラミング学習のモチベーションアップになるように使い、プログラミングの知識やスキルをどんどんアップさせていくことが理想です。
プログラミング検定とは?

プログラミング能力検定(プロ検)とは、プログラミングの知識やスキルを評価・証明するための試験です。基礎的な理解から実践的な技術までを測ります。
初心者向けのビジュアルプログラミング(Scratchなど)から、PythonやJavaなどのテキストプログラミングの分野があり、小中学生が幅広く受検できる試験となっています。

プロ検は「意味ない」?小学生には必要ないと言われる3つの理由

小学生のプログラミング検定は、時折「意味ない」と言われることがあります。主な理由は、大きく3つあります。
受験や就職では直接有利にならない
「プログラミング能力検定」は、現状、知名度が高い資格ではありません。
英検やTOEICとは異なり、現状、どのプログラミング検定も受験や就職で大きく有利になる資格とは言いにくいのが実情です。
※プログラミング検定を中学受験で優遇措置の対象にしている私立学校もあります。
プログラミングスキルが身につくメリットはあるものの、多くの場合、受験や就職での直接的な評価につながりにくいため、「意味ない」と言われてしまうことがあります。
実践のプログラミングとは違う
プログラミング能力検定の内容は、プログラミングの基礎的な考え方を理解しているかを問うものです。
そのため、検定で問われる力は、実際のゲーム制作やWeb制作の場面で必要な力と一致するとは限りません。
プログラミング検定に合格したからといって、すぐに実践で成果を出せるとは限らない点が、「意味ない」と言われる理由の一つです。
検定の合格が目的になりやすい
プロ検を目標にすることで、学習の方向性が明確になる一方、検定合格が目的になってしまう点には注意が必要です。
プログラミング学習の本来の目的は、楽しいゲームを制作したり、便利な仕組みやデザインを実現したりして、「作りたいものを形にする力」を身につけることです。
しかし、検定対策ばかりに時間を使ってしまい、制作の時間が減ってしまうと本末転倒です。
検定にこだわるあまり、重要なスキルや経験を伸ばすことがおろそかになる場合があるため、「意味ない」と言われてしまうことがあ流のです。
小学生がプロ検を受けるメリット

「意味ない」と言われるプログラミング検定ですが、それでも小学生がプログラミング検定を受検するメリットを説明します。
プログラミングの目標になる
プロ検を目標にすることで、学習へのモチベーションにつながるのはメリットの一つです。
目標がないよりも、目標がある方が学習の効率は上がりやすいです。
また、「次の級に進みたい」という気持ちが、新しい知識や技術を学ぶきっかけにもなります。
もちろん、検定ではなく「好きなゲームを完成させる」といった目標でも十分に学習の原動力になりますよ!
実力を示す指標になる
プログラミングスキルは、明確な基準が見えにくい分野です。しかし、検定の級を示すことで、一定のスキルの目安になります。
もちろん「プログラミング能力検定を持っている」ことと「実践でプログラミングできる」ことは同じことではありません。
直接スキルを証明する資格ではないものの、漢検や英検のように、「得意なこと」を示すアピール材料として、プロ検定を取得しておく意味はあります。
「プロ検を持ってる」というと「この子はパソコンが得意なんだな」って思ってもらえますね!
プログラミングの基礎的な考え方が身につく
プログラミング能力検定(プロ検)の問題は、プログラミングの基礎知識や考え方を理解しているかを確認する内容です。
プロ検の問題を解くうちに、プログラミングの「常識」が身につきます。
プログラミング学習の土台を固めるという目的に対して、プログラミング検定は有効にはたらきます。
プロ検の問題は、「しっかり仕組みを理解」していないとできない問題が多いから、基礎は間違いなく身につくよ!
自信がつく
検定に合格するなど、目に見える成果を得ることで、子どもの自信につながるのもメリットです。
子どもは毎日プログラミングをしていても、「自分に力がついたか」が実感しにくいことがあります。
しかし、検定でチャレンジする級(レベル)を重ねていくことで「成長できている」と感じやすくなり、自信につながります。
子供は「プロ検を持ってる」というだけで学習のモチベがアップします!
大学入試に役立つ
プログラミング能力検定(プロ検)は、高校の必修科目「情報I」のプログラミング分野に対応しています。
共通テストでも「情報I」が導入され、多くの大学入試で必須とされる流れがあるため、将来的にプログラミング検定が役立つ可能性があります。
大学入試のために、小学生のうちから検定を目的にする必要はありませんが、学んだ内容が将来につながる場面はあるでしょう。
プロ検を実際に小2の息子が受けたリアルな感想

先日、息子がプログラミング能力検定(プロ検)を受検したので、その様子をシェアします。
スクール「デジタネ」経由でプロ検を受検
小2の息子がプロ検を受検するきっかけは、利用しているプログラミングスクール「デジタネ」でした。
当時デジタネでは、プログラミング能力検定(プロ検)のレベル1が無料で受けられるキャンペーンを実施していました。
プログラミングの力だめし、やってみる?
うん、やる!(即答)
息子は小2で、検定や試験は初めてだったので、経験にもなると思い、受検させてみることにしました。
デジタネでオンラインで自宅で受検できた

当日は自宅のパソコンでオンライン受検します。
受検中は noiz というテレビ通話サービスで試験監督の監視がありました。
保護者は直前の設定完了まで同席していましたが、「保護者は退出してください」とアナウンスがあり、息子一人を部屋に残して私は退出しました。
息子は満足感あり。経験にもなった
終わったあと、息子に聞いてみました。
どう?うまくできた?
わかんないけど、楽しかった。
試験が終わった直後の息子は、満足げな様子でした。笑
正直、今回息子が受検したビジュアルプログラミングのレベル1はかなり基本的な内容で、合格できても「すごい!」と自慢できるものではないかもしれません。
それでも、息子が楽しそうに取り組む姿や終わった後の満足感、初めて(自宅とはいえ)一人で試験に向き合えたことは、良い経験になったと感じました。
プログラミング検定を受ける前に知っておきたいデメリット

対策の時間がかかる
プロ検定の対策をする場合、どうしても対策に時間がかかることがデメリットになります。
プログラミング検定は、取得してすぐに何かに直結して役立つものではありません。
対策に時間をかけすぎると、他の学習や制作の時間が減ってしまいます。
「プログラミングを続けていたら、自然とプログラミング検定の対策にもなっていた」という状態が理想です!
合格が目的になってしまう
プログラミング検定を意識するあまり、合格そのものが目的になってしまう恐れがあります。
本来、プログラミングとはコンピュータ上で「自分のしたいこと」を実現することです。何かを作ったり動かしたりするもので、検定に合格するためだけに行うものではありません。
プログラミング検定は主目的ではなく、あくまで学習を補強する「サブ教材」くらいの感覚で向き合うのがおすすめです。
受検の費用がかかる
プログラミング検定の受検には、1回あたり3,000〜4,000円ほどかかります。もちろん、合否にかかわらず返金はされません。
多くの資格に共通しますが、「実感できるメリットが少ない」と感じる場合、お金を払うことがデメリットになることもあります。
少なからずデメリットもありますが、メリットの方が大きいと判断したら受検しましょう。
プロ検に合格するには?おすすめ勉強法とおすすめスクール

自力でやるなら書籍で勉強。対策本は試験直前に
自力でプログラミング検定用に学習をする場合は、書籍を使うのがおすすめです。
プログラミング検定の一番対策は、プログラミングを実践し続けることです。
本を見ながら作品を作っていくタイプの書籍なら、楽しくゲーム制作を進めるうちに「繰り返し」「条件分岐」といった基礎が自然と身につきます。
息子が最初にプログラミングを学んだ書籍↓
プロ検の対策本(過去問)もあります。プロ検の受検日が近くなってきたら使いましょう。
スクール活用!プロ検対応のスクール2選
プログラミング検定に対応しているスクールを利用するのも、合格を目指すなら良い学習方法です。
本記事では、プログラミング検定におすすめのスクールを2つ紹介します。
デジタネ 自宅でオンライン受検できる

デジタネは自習型のオンラインプログラミングスクールです。
自宅でいつでも好きな時間に学習ができます。
私の息子も利用している、おすすめのスクールです!
デジタネはプログラミング能力検定(プロ検)と提携しており、デジタネの「ゲーム制作コース」はプロ検(ビジュアル)に準拠しています。
デジタネの学習コンテンツを進めていくうちに、自然とプロ検対策ができます。
デジタネのメリットとして、自宅でプロ検のオンライン受検ができます。
加えて、プログラミング検定のビジュアルレベル1が無料で受けられる場合もあります。
デジタネは入会金がかからず、月々コースなら1か月分(4,980円)ごとの支払いなので、合わなければすぐに解約しやすいスクールです。
デジタネについて詳しくまとめた記事↓
QUREO(キュレオ)全国各地に教室がある
通学でリアルなプログラミング教室に通いたい場合は、キュレオプログラミング教室がおすすめです。
キュレオは全国に教室があり、対面で学びたい方の選択肢として有力です。
キュレオはプログラミング能力検定(プロ検)に対応しており、独自カリキュラムも用意されています。
キュレオの教室の多くはプロ検の会場受検の拠点になります。プロ検の受検の際、慣れている教室で受検をすることができます。
月額も10,000円以下でリーズナブルなプログラミング教室です。
プロ検の受検を考えているなら、キュレオで学ぶのは効率の良い学習方法です。
自宅の近くに教室があるかもしれないので、店舗検索を一度してみましょう!
プロ検 よくある質問

ここでは、プログラミング能力検定(プロ検)についてよくある質問をまとめています。
どこで受けられる?
全国の会場やテストセンターです。公式会場一覧を確認してください。
オンライン受検はできる?
現状、デジタネ以外ではオンライン受検は実施していないようです。
小学生低学年でもできる?
可能です。ビジュアル言語は低学年からでも十分取り組めます。
大学受験の役に立つ?
現在110校の大学で、プロ検を活用しています。(※2025年時点)
まとめ
小学生にとってプログラミング検定は、「意味ない」と言われることもありますが、実はプログラミング学習の目標になったり、プログラミングの基礎的な考え方が身に付く、おすすめな資格です。
一方、必ずしも受けなければならない検定でもありません。
お子さんの様子を観察し、必要であれば
プログラミング検定の対策をするには、書籍で学習したり、スクールに通ったりして、プログラミングでいろんなものを作ることが一番の近道です。
検定の内容だけにこだわらず、プログラミングのスキルそのものを高める学習をして、よりいっそうプログラミング生活を楽しんでいきましょう!