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「子どもにパソコンを買ってあげたいけど、どんなパソコンを用意したらいいの?」
「子どもにプログラミングをやらせてみたいけど、うちのパソコンでできるのかしら・・・」
「パソコンがたくさんありすぎて、どう選べばいいかわからない・・・」
という悩み、ありますよね。小学生のお子さんにもプログラミングをやらせてみようとパソコンを購入する際、パソコン選びはとても重要です。
この記事では、小学生の子どもをもち、自身も一緒にプログラミングを学んできた経歴のある筆者が、小学生用のパソコンに必要な選び方を解説していきます。プログラミングを始めてみよう、というご家庭だけでなく、ゆくゆくはプログラミングができたらいいな、と思っている保護者の方も、ぜひ最後までお読みください。
目次
結論
小学生のプログラミング用におすすめのパソコンの条件は、以下のとおりです。
上記の条件で選べば、失敗なくパソコンを選択できるでしょう。では、その理由を以下で説明していきます。
プログラミングにはそこそこの良いパソコンが必要

プログラミングをするには、最低限必要なスペックがあります。パソコンというものピンキリで、安すぎるもの買うと、自分が使いたいように使えない可能性があります。
子供用だからといって、価格重視でスペックが低いパソコンを買うと、「動作が遅い」「処理が落ちる(アプリが強制終了する)」などのトラブルが頻発し、学習効率を下げるだけでなく、お子さんのプログラミングをやりたいという意欲をそいでしまいます。
子供用パソコンであっても、それなりに投資するべきものだと考えて購入を決めましょう。
学校配布のパソコンはプログラミングには不向き
小学校で配布されているパソコンの多くは先ほど結論で述べた「条件」を満たしていないと思われます。
プログラミングがストレスなくできるパソコンはそれなりの値段になり、大量にくばるのに莫大なお金がかかります。学校で配布されているパソコンは、そこまでスペックの高くないものでしょう。(もしくはChromebook)
小学校で配布されたパソコンでは、プログラミングを長くやっていくのは難しい、もしくは学習効率が著しく悪くなりやすいです。
ただ、「まったくプログラミングができない」というわけではありません。Scratchで遊ぶ程度なら、快適とはいえないまでも、学校用パソコンでもプログラミングができるでしょう。学校のパソコンを「自分用のパソコンを買うまでのつなぎ」として使うのも十分良い選択肢です。
子供用なので高額すぎるものにしない

スペックが大事だという話をしましたが、とはいえ、子供用です。
子どもは大人の想像以上にパソコンを乱暴にあつかいます。大事にあつかってしまっても、水をこぼしてしまったり、など不意に壊してしまうことも予想できます。
あまり高額なものを購入して、すぐに壊してしまってもショックですよね。とくに最初の1台は、そこまで高くないものにしましょう。10~13万ほどあれば、十分なスペックをもつパソコンを探すことができます。
必要なパソコンスペック

ここからは、より具体的にパソコンの必要なスペックに沿って、プログラミングができるパソコンの選び方を述べていきます。
OSはWindowsがおすすめ
現在、小学生が選択できるパソコンのOS(パソコンを動かす土台みたいなもの)は、
- Windows
- Mac OS
- Chrome OS
があります。このなかで、Chrome OSはおすすめしません。
理由は、Chromebookが対応していないアプリや、プログラムが多く存在しているからです。多くのプログラミングスクールでも、Mac OS もしくはWindowsでの学習を想定しています。
Windowsもしくはmac OSのどちらを選ぶかですが、おすすめはWindowsです。macOSを搭載するパソコンよりも、Windowsのほうが価格が安いことや、Windowsのほうが利用している人の数が圧倒的に多いこと、macでは対応していないゲームがあること、などが理由です。
Windowsの特徴
- 使っている人が多い。
- 対応しているソフトが多い
- 機種が多くて選ぶのが大変。
- macOSよりも安い傾向がある。
ただ、おすすめするのはWindowsですが、決してmacも悪い選択肢ではありません。

うちの長男はMacbookAirでプログラミングをしているよ!
ノートパソコンを買う
パソコンにはデスクトップとノートパソコンの2種類があります。
ノートパソコンには、マウス(トラックパッド)、キーボード、カメラ、マイクなど必要なものがすべてついています。
小学生用に初めてのパソコンを買うときはノートパソコン一択でよいでしょう。
カメラ・マイク付きを選ぶ
新たにパソコンを購入するなら、Webカメラとマイクがついているものを選びましょう。今後、オンラインのプログラミングスクールに通うときなどに必要になります。
プログラミングスクールに興味がなくても、Zoomのようなビデオ通話やオンライン講習など、今後マイク・カメラが必要なことは増えていくでしょう。
最近のパソコンは、カメラ・マイクはついているものがほとんどですが、必ず確認しておきましょう。
CPUはCore i5以上
CPUとは、人間でいうと「脳」みたいなものです。CPUの質が高いと、パソコンの処理が早くなったり、処理の複雑なゲームを動かしたりできます。その代わり、CPUの質が上がればパソコン本体の値段が高くなっていきます。
プログラミング教材で比較的スペックが必要な「マインクラフトJava版」 を快適に動かすためには「Intel Core i5-4690 」以上が推奨されています。
もし、必要なスペックに迷ったら、「マイクラが不自由なく動くかどうか」をプログラミングに必要なスペックの基準としていいかと思います。
現代は、Intel以外にもいろんなCPUのシリーズがあります。購入の際は、CPU性能比較表(外部サイト)などを確認し、必要なCPUの水準に達しているかを確認してみましょう。
メモリは8GB以上
メモリはよく、「机の広さ」などと表現されます。
机がせまい人よりも、机が広い人のほうが、たくさんのものを広げておけますよね。パソコンも同じで、一度に処理できる量は、パソコンのメモリによって決まります。
メモリが大きいほうが、たくさんの処理・アプリを同時においておくことができ、結果的に動作が早くなります。
安いパソコンだと、メモリは4GBくらいから売っていますが、プログラミングをするなら8GB以上は最低でも必要です。
予算があればメモリ16GBにしてください。パソコン選びの際のメモリの優先度は比較的高いです。
ストレージは128GB以上。できればSSD
ストレージとは、パソコンに保存できるデータ容量のことです。スマホの64GBとか128GBとかのあれです。
ストレージは2種類あります。
- HDD:安価 処理が遅い 衝撃に弱い
- SSD :高価 処理が早い 衝撃に強い
子供用なので、衝撃に強いSSDがおすすめです。
ストレージは128GBあれば、購入してしばらく困ることはありません。もし、容量がいっぱいになったら外付けのストレージを追加で購入することができます。
ただし、最初から「動画編集をしていきたい!」というお子さんには256GBや512GBをおすすめします。
画面は13インチ以上
プログラミングをするときは、画面を2分割して作業をしたり(画面左がプログラミング、右がゲーム画面など)、作ったゲームで遊んだりします。ディスプレイサイズは13インチ以上あれば多くの場面で一通り作業ができるでしょう。
一般に、15インチ以上(15.6型)は持ち運びに不便と言われていますが、自宅用として買うならば15インチ以上の大きいサイズも検討してよいでしょう。15.6インチあれば画面分割しての作業が非常に快適になります。
追加のOfficeソフトは不要
WordやExcel、PowerpointのようなソフトをMicrosoft Officeソフトといいます。Microsoftofficeを使いたい場合、買い切りで高額で購入するか、サブスクを契約する必要があります。
小学生のプログラミングに、有償のofficeは必要ありません。ほとんどの場面で、無料で使える「Google workspace」のGoogleドキュメントやGoogleスライドで十分です。
もし、MicrosoftOfficeが必要になれば、パソコンを購入したあとでも追加購入することもできます。
パソコンを購入する際、Officeの有無は気にせず、急いで購入しないくてもいいことをおさえておきましょう。
iPadはおすすめしない。
iPadしかないんだけど、iPadでプログラミングってできる?


iPadでできることもあるけど、おすすめはしません!
iPadは、iPadOSという特別なOSで動いており、パソコンとは似て非なるものです。iPadでプログラミングができないわけではないですが、これからプログラミングを学んでいく上で、効率がよく、汎用性が高いのは圧倒的にパソコンです。
現在、プログラミング用に購入を考えている人は、iPadではなく、パソコンを購入することを強くおすすめします。
「iPadしか持ってないんだけど・・・」という方は、パソコンを買うまでの間、iPadでできるプログラミングをしてみましょう。パソコンよりも機能性は落ちますが、プログラミングの初歩ならば十分iPadでもこなすことができます。
Macも全然アリ
ここまで、Windowsのパソコンを選ぶ前提でパソコン選びの仕方を解説していきましたが、MacOSのパソコンも小学生のプログラミング用パソコンとして問題なく使えます。

Macのメリットを大きいと感じる人はMacでも全然アリだよ!
メリット | デメリット |
---|---|
・iPhoneのアプリが作れる ・品質が保証されている ・中古でも高く売れる ・初期設定が簡単 | ・少し値段が高め ・Windowsと使用感がちがう ・できないゲームが多い(フォートナイトなど) |
筆者の小学生の息子はM2のMacbook Air(13インチ)でプログラミング学習をしています。まったく問題なくプログラミング学習ができていますし、操作もすぐに覚えました。Macbookは、Apple公式で最新機種を買うと、最安でも13万円を超えてしまうので、前の世代(M1,M2あたり)を家電量販店等で購入するのがおすすめです。

Macbookをおすすめする方
- 親がMacを使っている
- 親がパソコンに全然詳しくない
- iPhoneアプリ制作をしたい
- PC買い替えの際に売却額も考えたい
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
子どもにプログラミング用のパソコンを購入するポイントは
- 13万円以下
- Core i5以上
- メモリ8GB以上
- 画面13インチ以上
- ストレージ128GB以上
です。
おすすめはWindowsですが、場合によってはMacもアリ。ということでした。
お子様のパソコン選びの一助となれたら幸いです。