
「子どものプログラミングスクールは意味ない」
「小学生にプログラミングスクールはやめとけ」
といった意見を耳にすることがあります。
この記事では、プログラミングスクールに通うべきか悩んでいる小学生の保護者の方に向けて、「プログラミングスクールはやめとけ」と言われてしまう具体的な理由と、それでもスクールに通うことで得られるメリットを解説します。また、小学生が「プログラミングスクールに通って失敗しない」ための具体的対策もご紹介します。
筆者は、小学2年生の子供を持つママです。現在、我が子はプログラミングスクールに通って6ヶ月ほど経ちますが、今のところ「プログラミング、やってよかった」と感じています。
この記事を読めば、お子さんが「プログラミングスクールに通ったけど意味ない」という結果を避けることができます。
ぜひ最後までお読みください。
目次
結論:やり方次第で意味はある
小学生のプログラミングスクールは、「やり方次第で大いに意味がある」習い事です。
現在、プログラミングスクールが「やめとけ」と言われる理由は、以下の理由があります。
「やめとけ」と言われる理由
- コスパが悪い
- 実践的な内容じゃない
- 独学でも学べる
- 自習が必須
- スクールによって講師の質がばらばら
しかし、プログラミングスクールに通うメリットを理解すれば、「やめとけ」という理由の多くが誤解であるということがわかります。
プログラミングスクールを意味あるものにするためには、スクールに入る前に以下のことを実践することが重要です。
スクールに入る前にやるべきこと
- 無料のプログラミングサイトで遊ぶ
- スクールの時間以外にもプログラミング時間を確保する
- 2校以上で無料体験をする
プログラミングスクール「やめとけ」と言われる5つの理由とは?

なぜ、プログラミングスクールが「意味ない」「やめとけ」と言われてしまうのでしょうか。主な理由を5つ見ていきましょう。
受講料が高くコスパが悪いと感じるから

小学生向けプログラミングスクールの受講料は、一般的な相場で月額10,000円〜20,000円と、他の習い事と比べてやや高額な傾向にあります。
その高めの費用がかかる一方で、プログラミングを通して得られる学習効果は目に見えにくい側面があります。
プログラミングをスクールで習ったからといって、すぐにたくさんのゲームを作ったり、Webデザインができるようになったりするわけではないからです。
毎月そこそこ高い月謝を払って通わせている保護者からすれば、「コストパフォーマンスが悪い」と感じてしまうのも無理はありません。
加えて、プログラミングスクールはゲームなどの教材が多く、遊んでいるように見えたりします。その分より「コスパが悪い」ように感じやすくなるでしょう。
実践的な内容ではないから

- スクールに通っても、子供用プログラミング言語しかしない
- 将来役に立つような本格的なスキルが身につかない
このように、子供用スクールは「実践的な内容ではない」という意見もあります。
特に、低学年向けのスクールでは、Scratch(スクラッチ)のようなビジュアルプログラミング言語を使って、ブロックを組み合わせることでプログラミングの基礎を学びます。
ビジュアルプログラミングは、子供が楽しくプログラミングに触れるための入り口としては非常に優れていますが、実際の仕事としてのゲーム制作やWebデザインができるようになりません。
将来の職業に直結するような専門的なスキルを期待すると、物足りなさを感じてしまうかもしれません。プログラミングスクールに期待することと現実の違いから「やめとけ」という意見につながっているのかもしれません。
独学でも十分に学べるから

インターネット上には、子供向けの無料プログラミング教材や学習サイト、YouTubeチャンネルなどが豊富にあります。
「わざわざお金をかけてスクールに通わなくても、家で独学できるのでは?」と考える保護者も多いでしょう。
Scratchなどのビジュアルプログラミング言語であれば、親が少しサポートするだけで、小学生くらいなら楽しく学べることが多いです。そのため、「独学で十分」という考えが生まれるのです。
また、現在IT系の職に就いているエンジニアの多くは、大人になってからプログラミングを習得しています。そもそもプログラミングスクールが一般的になってきたのはここ最近です。
現役エンジニアの中からも「子供用プログラミングスクールって意味ない」という意見が出ることがあります。これは、ご自身がスクールに通っていないという経験があるかと思います。
「家でも学習できる」「大人になってからでもプログラミングは学べる」といった理由から、「小学生のうちからスクールに通ってまで学習しなくても良い」「やめとけ」という結論になってしまうのです。
自主的な学習時間がないとスキルが身につかないから

そもそもプログラミングのスキルは、授業を受けるだけで身につくものではありません。
自分で考えて試行錯誤したり、エラーを修正したりするといった自主的な活動が、プログラミングを身につける上では非常に重要です。
スクールでの授業は週に1〜2回程度であることが多く、それ以外の時間でプログラミングに触れる機会がなければ、せっかく学んだことも定着しません。
子供自身に「もっとやりたい」「もっと知りたい」という強い意欲がなければ、スクールに通わせても、ただ授業を受けるだけで終わってしまう可能性もあります。
保護者の中には、「スクールの講義だけ受けていれば将来必要なスキルがすぐに身に付く」と思って入会したのにも関わらず、「子供がプログラミングが全然上達しない」と思う方もいるかもしれません。
プログラミングスキルの習得には、自習が重要です。
「スクールに入っていれば大丈夫だと思っていた。しかし(自習をしないので)スキルが伸びなかった」。このような、スクールの実態と保護者間の認識のずれが「やめとけ」という口コミにつながっているかもしれません。
講師の質にばらつきがあるから
プログラミングスクールの講師の質がスクールによってばらつきであるという点も、「やめとけ」という理由に挙げられます。
プログラミングスクールによっては、講師が学生アルバイトであったり、プログラミング経験が浅い人が担当したりするケースが多くあります。
本来、小学生がプログラミングを学習する目的として、「やりたいことを実現するために、どうしたらいいか考える」訓練をすることが一番の大きな目的になります。しかし、講師の教え方やコミュニケーションの仕方が子どもに合わない場合、せっかくの学びの機会が台無しになってしまうことも考えられます。
プログラミング学習の目的をしっかり理解している講師なら、子供に適切な指導やコミュニケーションができます。
「講師の質がスクールによってバラバラで、当たり外れがある」という口コミや噂が、「プログラミングスクールはやめとけ」という意見につながっていると考えられるでしょう。
体験してわかったプログラミングスクールに入る3つのメリット

ここまでプログラミングスクールは「やめとけ」と言われる理由を見てきました。
一方、それでも小学生のうちにプログラミングスクールを検討する価値は十分にあります。
我が家もスクールに通うことについて懐疑的でしたが、通ってみてわかった良さもたくさんありました!
ここからは、プログラミングスクールに通うメリットを、筆者の経験もふまえ、3つ提示します。
プログラミングを楽しく学べる
そもそもスクールに通うか否かにかかわらず、小学生の段階でプログラミングを学ぶことは、多くのメリットがあります。
プログラミングを学ぶメリット
- 論理的思考力が向上する
- 問題解決能力、課題発見能力が向上する
- 想像力、表現力が豊かになる
- 集中力と継続力が身につく
- リテラシー、ICTスキルが身に付く
関連記事:小学生にプログラミングは必要?親が知っておきたいプログラミングを教えるメリット
プログラミングスクールに否定的な意見の一つに、「実用的なスキルを得られない」というものがありましたが、そもそも実用的なスキルは小学生の時点では得る必要がない、というのが私の意見です。
毎日楽しそうにプログラミングをする息子を見ていると、「パソコンに命令して動いた経験」や、「自分がやりたいことを具現化していく楽しさ」が、プログラミング学習をする本質なのだと思います。
そして、小学生用のプログラミングスクールは、小学生が学びやすいように教材や学習カリキュラムが楽しく作られています。
小学生にとってのプログラミングスクールは、楽しみながらプログラミング学習体験できる良い場所だと思います。
プログラミングが習慣化する

プログラミングスクールに通うことで、継続してプログラミングを学習するようになるのもメリットです。
プログラミング力を身につけるためには、継続してプログラミングに取り組む必要があります。しかし、プログラミング学習の継続は、独学では非常に難しいです。
プログラミングは、一つの作品が完成するまでに地味な作業と失敗を繰り返すのが当たり前です。独学のプログラミングだと、飽きてしまったり、嫌になってしまったりすることは、独学プログラミングでは「あるある」です。
プログラミングスクールに通うことで、定期的にプログラミングを学習する機会ができ、習慣化することが期待できます。
学習環境が整っている

プログラミングスクールは、「周囲に受講生がいる」「講師の先生が教えてくれる」という点で、自宅で学習するよりも効率よくプログラミングに集中して取り組めるのは間違いありません。
自習じゃ集中できないけど、「教室に行ったり、オンラインで先生とつながれば、がんばれる」というお子さんは多いのではないでしょうか。
小学生のうちのプログラミング学習には、周囲のサポートも必須です。プログラミングを学ぶ中で発生する失敗やトラブルは、子どもの力だけでは解決できないことも多いからです。
自宅学習でプログラミングをする際、サポートするのは保護者の役割になりますが、保護者も忙しい日々を過ごす中で、毎回必ずしも的確なサポートができるとは限りません。
プログラミングスクールであれば、スクールの学習時間内は親の手を離れて子どもが学習します。
保護者にとっては安心できますし、子どもにとっても指導を受けられます。
子どもに良い学習環境を与えられるという点で、プログラミングスクールには大きなメリットがあります。
プログラミングスクールに入る前にやるべき3つのこと

スクールのメリットをお伝えしてきましたが、入会したあとに「やっぱりスクールは意味がない」と後悔しないためには、入会する前にいくつか準備をしておくことが大切です。
無料のプログラミング教材を試してみる
プログラミングスクールに入会する前に、まずは自宅で無料の教材を試してみましょう。
ScratchやCode.orgなどの学習サイトのプログラミング教材は、子供がプログラミングに興味を持つかどうかを試すのに最適です。
いずれも、小学生低学年くらいからでも簡単に取り組めます。
実際にプログラミング教材を試してみて、子供がそれなりに楽しんで取り組めるようであれば、スクールに通うことについて検討をしても良いでしょう。
一方、無料のプログラミング教材を触ってみて、ほとんど興味がないようであれば、少なくとも今はプログラミングスクールを検討する必要はありません。
プログラミング学習の効果を得るためには、ある程度継続してプログラミングをする必要があります。興味がないものを続けることは子どもにとっても辛いものだからです。
プログラミングスクールに入会するのは、お子さんが興味を持ってからでも遅くはありません。
↓無料のプログラミングサイトについての関連記事
家庭・お子さんに合ったスクールを選択する
ひとくちにプログラミングスクールと言っても、スクールの種類は多岐にわたります。その中で、お子さんに合ったスクールを選んでいくことになりますが、スクールの特徴を分けるポイントは大きく以下の通りです。
- 料金
- 何が学べるか?
- 通学か?オンラインか?自習型か?
- 個別指導か?グループ指導か?
- 曜日固定か?不定期か?
これらを総合的に判断して、お子さんに合ったプログラミングスクールを選択しましょう。
スクール選びを間違えなければ、入会した後に「やめとけばよかった」と後悔することも少なくなります。
全ての要素で完璧なスクールは存在しません。どの条件を重視するか、お子さんの性格や家庭の状況によって決めましょう!
↓スクールの選び方の関連記事
2社以上の無料体験レッスンを受ける
スクール選びで最も重要なのが、無料体験レッスンです。実際に教室の雰囲気や講師の教え方を体験することで、Webサイトだけではわからない情報が得られます。
お子さんにプログラミングスクールを入会させるか迷っているのであれば、最低でも2社以上の無料体験に参加しましょう。
無料体験で一番確認すべきポイントは、「お子さんが楽しそうかどうか」です。
カリキュラムの内容だけでなく、子どもとの相性や教室の雰囲気も、長く続けるための大切な要素です。
お手軽に体験できるおすすめスクール「デジタネ」

「スクールでのプログラミングを体験してみたいけど、申し込みにはやっぱりハードルが高い...」
「入会しても継続できるかどうかわからない...」
そういう方はオンラインスクール「デジタネ」の無料体験をおすすめします。
デジタネは、完全自習型のオンラインスクールで、オンラインで簡単に無料体験の申し込みができます。
無料体験は14日間利用でき、体験の日程調整なども必要ないので、子ども向けのプログラミングの雰囲気を気軽に体験したい方にはぴったりです。
自動更新で契約されることもないので、ご安心ください。
もし、無料体験後も継続して利用する場合でも、「月々払い」にしておけば、利用した月だけの支払いになり、解約料も一切かからないので、飽きっぽいお子さんでも安心して利用ができます。
↓息子がデジタネを無料体験をした時の様子
↓デジタネについて詳しくまとめた記事
まとめ
ここまで、小学生のプログラミングスクールが「やめとけ」と言われる理由と、スクールのメリット、そして入会する前にやるべきことを確認しました。
今後、プログラミング的思考力を伸ばしていくことは、お子さんの将来を豊かにしていくことは間違いありません。
プログラミングスクールが、お子様の将来の可能性を広げる素晴らしいきっかけになることを願っています。